みんなで作ってきた理想のカフェ
この唐津という街に、永住を決めて良かったと心から感じる日々
静観な住宅街。周りには深い緑があって、道路を上っていくと松浦川も見渡せる。自然に囲まれている雰囲気の良い住宅街。その一角に山田さんのマイホーム兼カフェがある。茶色の木目が際立っていてオシャレな雰囲気。道路側に緑に白抜きの文字「Sweet home clover」。自宅兼カフェで子育て中のママが気軽に集まれて、子育ての相談をしたり、気分転換できる場所という想いから始めたといいます。
山田さんは、ご主人成一さんの転勤がきっかけで唐津に移住。 実際に住みだして四季の移り変わりを感じることができる唐津を好きになり、すぐにマイホームを建築。
ただ、周りに親戚・友人がいない中で、引っ越し当初は心細い想いをしたという。そんな中で心強かったのは、ご主人はもちろんのこと、唐津市子育て支援情報センターの存在や、唐津市内にある園の一時預かりの場所。唐津市子育て支援センターは、子育ての不安や相談などの情報ニーズに対応する窓口で、子育て家庭を支援しようと官民協働で設立されたNPO法人。相談窓口のほか、急な仕事など緊急時の託児や、熱は下がったけど通園にまだというお子さんを託児するサービスを提供。「支援センターのほかにも、子育てサロンなど色々な受け皿があって、子育て中のお母さんの頼れる場所が多いのが魅力。私も支援センターの「ラビットくん」(送迎・託児サービス)を利用してました。」と山田さん。
取材日はちょうど、カフェ内で開催されるクラフト教室の日。客席は満席。先輩ママから後輩ママまで幅広い年齢層が集う。クラフトで自分好みのバックを作成しながら、子どもも見ることができる。なんと言っても、子どもと一緒に気軽に来店できるのが魅力。この日も3人の乳幼児がカフェ内の子どもスペースに。参加者や山田さんの笑顔が、「子育て中のママが気軽に集まれるカフェ」を物語っている。
「色んな方とのご縁や、出会いがあり、今の私がいます。足を運んでくださるお客様、可愛いハンドメイドを委託してくださる作家の皆さん、各教室の講師の皆さんに、各関係者の方々に支えられて守られて成り立っています。私たち夫婦が、親戚も知り合いも友達もいなかった、そして観光で訪れた事も無かった、この唐津という街に永住を決めて良かったと心から感じる日々です。」
【最後に移住を考えている人にアドバイス】
「移住を検討する際、他県に比べてあれがないとか、ここが不便、ないもの、足りないものを探すのではなく、唐津にあるよいもの、よいところ、よいご縁に目を向けて欲しい。」と山田さん。
「《よいもの》に目を向けさえすれば、きっと好きなものも見つかり心地良い唐津生活ができると思います。」