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自然との共生を考える

 
NPO法人 唐津環境防災推進機構機KANNE(かんね)藤田和歌子さん

NPO法人 唐津環境防災推進機構機KANNE(かんね)
藤田和歌子さん

 
唐津市相知町出身。2006年、当時の理事長と環境保全の講演会で知り合い、KANNEに入社。虹の松原の再生保全活動をはじめとした、人と自然が「共生共繁」出来る社会を作るために活動されています。
 
虹の松原の再生保全活動とは白砂青松を取り戻すための活動のこと。白砂青松とは読んで字の如く白い砂と青々とした松によって作られる、日本の美しい海岸風景のたとえです。唐津にあるこの虹の松原は長さ4.5km、幅500m前後、面積は214haにも及ぶ広大な面積を有する松林です。日本三大松原の一つに数えられ、国の特別名勝であり日本の白砂青松百選、日本の渚百選などにも選ばれています。
 
藤田さんはこの活動についてこう話します。
「自然を大事に大事に守って人を排除するというのではなく、やっぱりそこに住んでいる人と自然が共に生きていける社会を目指していきたいなと思って活動を始めました。例えば虹の松原ですが、昔は松葉や枯れ枝は燃料として重宝されていました。一家総出で松原に出かけて行って枯れ枝や松葉を競い合うように持ち帰り、松葉が一本も落ちていないような、まさに白砂青松の状態だったそうです。人は自分のために松葉をかき、松原は人が松葉かきをしてくれるお陰で、本来の姿である綺麗な「白砂青松」状態が保たれ、ショウロ*1も育って、松が大きく根を張っていきました。そうやって共生が自然に出来ていたんですね。でも現在では松葉や枯れ枝を燃料として使うことは無くなり、落ちてきた松葉で土が肥えて、ショウロ以外のキノコが生えたり、松ではない広葉樹が育ってしまったりしています。そこで、松葉かきや枯れ枝拾いをすることで白砂青松を取り戻す活動を行っています。」
 
毎年4回行われるKPP(Keep Pine Project~虹の松原クリーン大作戦)はだれでも気軽に参加できるボランティアイベントです。予約も必要なく当日参加可能で、松葉かき、枯れ枝拾い、草抜きなどの保全活動を行います。道具も一式準備してもらえるので、必要な物はタオルと飲み物、動きやすい服装だけ。多い時には参加者が600人を超えることもあり、小さな子どもから年配の方まで参加していて地域の交流の場にもなっています。それからアダプト制度。虹の松原はとても広いので区画をわけて、それぞれが担当区画で保全活動を行います。登録者は唐津市内の個人や学校、企業をメインに、200越える団体が登録、7000名以上が活動しています。
 
Keep Pine Project 活動前の集合写真(2019年10月)

Keep Pine Project 活動前の集合写真(2019年10月)

 
*1 マツの根に菌根を形成し菌糸を広げてキノコを発生させる。ショウロとマツの根は菌糸で繋がってお互いに必要な水分や養分を交換しており、ショウロは松原の元気のバロメーターとも言われる。
 
 
子どもたちも楽しみながら活動に参加することが出来ます

子どもたちも楽しみながら活動に参加することが出来ます

 
年間30回を超える出前授業も行っています。市内の学校へと出向き虹の松原の現状などについてレクチャー。年齢に合わせてKANNEのゆるキャラ「虹松まもるくん」が登場したり、プロジェクターを使った学習や松ぼっくり工作など、興味を持ってもらえるような内容になっています。
「時には実際に松原に出かけて松葉かきを行い、かいた松葉を積み上げて遊んだり、松原にやってくる野鳥を観察したりします。なにかひとつエッセンスがあれば自然に目を向けるきっかけになりますよね。虹の松原が身近な自然に目を向けるきっかけになればと思っています。子どもたちに『見て、知って、感じて』もらいたいんです。あと、年配の方は実際に虹の松原の松葉や枯れ枝を燃料として使ったことがあり『松原にはとてもお世話になった、恩返しがしたい』という世代で、子どもたちは出前授業で松原のことを学び知識を得ています。そのちょうど真ん中の世代の大人たちがいちばん松原との関わりが薄い世代なので、子どもたちを通して親の世代の方にも松原に親しみを持ってもらえると嬉しいです。」
 
打上小学校での出前授業の様子

打上小学校での出前授業の様子

 
大志小学校での出前授業の様子

大志小学校での出前授業の様子

 
自然との共生を目指して、毎年1000トン落ちてくるとされている松葉や枯れ枝の活用にも取り組んでいるそうです。枯れ枝は小さく砕いてチップにして、雑草発生の抑制やマルチング材に使えそうだということで市内でも実験が行われています。
「無料で松の枯れ枝チップを提供し、アンケートにご協力いただいています。直接的に松原の保全活動に参加してもらうだけでなく、こんな風にチップを使ってもらえることでも再生保全活動のメンバーになることが出来るんです。他にもふるさと納税やアイデアの提供など、皆さまに合ったそれぞれの方法で保全活動に参加して欲しいと思っています。」
 
KANNEのもうひとつの大きな活動は「かんねまつり~環境防災ネットワーク博覧会~」の開催です。毎年1月に行われ、環境問題や防災に取り組んでいる企業や団体が参加しています。「参加団体の皆さんは横の繋がりが出来て活動が広がっていけばいいな、と。会場に来てくださる皆さんには、年に一度は環境や防災について考えたり、唐津の現状を知ってもらいたいと思っています。」と藤田さん。筆者自身も参加したことがありますが、長期保存可能な非常食を試食して購入出来たり、AEDの講習を受けられたり、水消火器で消火訓練を行ったり、リサイクルおもちゃを作ったりと本当に大人も子どもも楽しみながら環境や防災のことを考えられるイベントでした。*2
 
*2 2021年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止
 
かんねまつり会場の様子

かんねまつり会場の様子

 
水消火器による消火訓練

水消火器による消火訓練

 
最後にどんな思いで環境保全に取り組んでいるのか聞いてみました。
「KANNEに就職する前はNPOが何かっていうのもよくわかっていなかったんです。でも環境のためになるならやってみよう、頑張ってみようと思いました。唐津はすごく自然が豊かな町ですよね。松原はもちろん、海も山も川もある。とても身近に美しい自然があって四季もしっかり感じられる。学べることが多いです。今、ソロキャンプとか流行ってますよね。そうやってわざわざ自然の中に出かけていくのもいいんですけど、近所を散歩した時に咲いている花が綺麗とか、自宅のお庭の手入れをするとか、私たちの活動でそういった身近にある自然に目を向けるきっかけを作りたいと思っています。」
 
小柄な身体のどこにそんな力があるのかと驚かされるほど、いつも笑顔を絶やさずパワフルに動き回っている彼女。自然と人が共生共繁する町「唐津」で、ぜひ一緒に環境保全活動に参加してみませんか。
 
鏡山から見た虹の松原<br>写真提供 KANNNE

鏡山から見た虹の松原
写真提供 KANNNE

 
NPO法人唐津環境防災推進機構KANNE
〒847-0013 佐賀県唐津市南城内2番6号
TEL:0955-80-7060
営業時間 平日9:00-18:00
公式HP   https://npokanne.com/
Facebook  https://www.facebook.com/npokanne
Instagram  https://www.instagram.com/npo_kanne/
Twitter  https://twitter.com/nijimatsumamoru
 
コラムニスト:田坂 朋子

福岡生まれ、唐津育ち。高校卒業後、近畿大学文芸学部芸術学科演劇芸能専攻へ進学。マンモス大学の人の多さに圧倒されながら、歌ったり踊ったり芝居をして4年間を過ごす。卒業後は唐津へ戻りCATV出演、ラジオパーソナリティやイベント司会などを行う。現在はFMからつでJOY☆ひる月曜・金曜、夕方チャンス金曜担当。やんちゃ盛りの女の子2人の子育て奮闘中。
 
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佐賀県唐津市西城内1-1
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企画. 唐津市未来創生部移住・定住促進課
 
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