唐津暮らし〜ここちよい生活のはじまり

唐津の暮らしvoice list

「Shine(輝き)」を見つけ、伝える人

「Shine(輝き)」を見つけ、伝える人

唐津観光協会 アシュリン・モーズさん

どの地域にも光っているところは必ずあります。
大切なのは、その光に気づき、小さな光を大きく輝かせてくれる存在がいる事。
今回は、唐津の輝きを優しく照らす素敵な女性をご紹介します。

 


2014年ALT(外国語指導助手)としてアメリカ・マサチューセッツから唐津へ来たアシュリン・モーズさん。ALTとは小・中学校の生徒たちの英語発音や国際理解教育の向上を目的に各教育委員会から学校に配置され、授業を補助するネイティブスピーカーの事。アシュリンさんは5年間、唐津市内の小・中学校の英語の授業に携わりました。

 

 

日本に来たいと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
「小学生の頃、テレビゲームで流れた日本の曲なんです。その音楽を聴いて自分で翻訳したいと思いました。それから自分で少しずつ日本語を勉強し、高校生の時に1か月松山にホームステイしました。大学に入って日本語を専攻し、1年間大阪に留学をしてすごく楽しかったのでまた来たいな、また住みたいと思いました。」と流暢な日本語で話すアシュリンさん。
大学の4年間で読み書きはだいたい出来るようになり、会話は自信がなかったものの、卒業して3か月後に再び日本へ。ALTとしての唐津での生活が始まりました。

唐津観光協会のアシュリンさんがおすすめする観光地、七ツ釜

アシュリンさん一番のおすすめ観光地、七ツ釜 提供:(一社)唐津観光協会

「来日前は2年間を予定していたんです。」と人懐っこい笑顔で語るアシュリンさん。元々の希望赴任地は、故郷マサチューセッツと同じ気候の北海道、1か月ホームステイ した思い出の地、松山、そして大学生の時、1年間留学生として滞在した大阪でした。が、決まったのはそれまで聞いたこともなかった土地、唐津。
「唐津が私を選んでくれました。」と嬉しそうに微笑みます。そこには希望が通らなかったことへの不満は1ミリも感じられません。
「2年唐津で過ごして、もっといたいと思いました。3年、4年と過ぎ、5年過ぎても帰りたくなかった。もっと唐津にいたい、と。でもALTは5年までが決まり。それで新しい仕事を探し始めました。」

アシュリンさんが観光協会サイトの撮影のために訪れたKARAE SHOP

観光協会サイトの撮影のために訪れたKARAE SHOP

日本に居続けることを決めた時、唐津を出て別の土地へ移ることは考えなかったのでしょうか。
「唐津に慣れてきて、唐津の人や好きな場所から離れたらすごく寂しくなると思ったんです。離れたくない、ここに住み続けたいと思いました。唐津の人達は親切で心がオープン。何かあったらいつでも私に連絡してくださいと建前じゃなく、本気で言ってくれる人が多い。都会ではそういうことあまりないんですよね。唐津ではみんなゆっくり生活していて、まわりの環境や自然に配慮した暮らしをしている人が多いと感じます。」

観光協会サイトの撮影のために唐津焼を撮影するアシュリンさん

唐津焼も大好きなアシュリンさん

ご縁があり、決まった新しい職場は、唐津観光協会。
訪日旅行客に向けての英語での情報発信や、WEBサイト・パンフレットの翻訳や通訳がアシュリンさんの主な仕事。外国からの旅行者を観光案内することもあるそうです。
「観光案内は楽しくて大好き!希望に合わせていろんなところに行くので、唐津に詳しくなりました。」
穴場のお店もよく知っているので、ALT仲間からも驚かれるんだとか。また、唐津のShine(輝いているところ)を紹介するブログ(Karatsu Shines by Ashlyn)を書いており、そこにはいわゆる誰もが知る観光スポットだけでなく、七山の宗吾霊廟(そうごれいびょう)など、知る人ぞ知る唐津の風情ある魅力が紹介されています。

唐津のShineを紹介するブログでは知る人ぞ知る観光スポットも掲載されている

七山の宗吾霊廟 撮影:アシュリンさん

お勧めの場所を聞いてみると、七ツ釜、観音の滝、西の浜、見帰りの滝など、どこも自然の中の観光地。
「唐津を、自然を生かした観光地にしたい。ハイキングや自転車、泳いだり、スキューバダイビングだったり。ちょっと難しいけど、それが私のしたいこと。だからもっと海や川をきれいにする活動にも取り組んでいきたいです。」

 

アシュリンさんは、唐津に住み、今の唐津を、そしてこれからをどんなふうに感じているのでしょう。
「私は唐津が大好き!古い歴史があり静かで、たくさんの可能性を秘めた町。唐津でできることはたくさんあるのに、人々はまだそのポテンシャルの高さに気が付いていないように感じます。できるだけ唐津の若い人たちが唐津を愛し、大学を卒業したあと唐津に戻ってきたくなるような町にできたらいいと思います。古い建物も街並みも美しくて好きだけど、やっぱり少しアップデ
ートも必要かと。」

 

唐津に住む私たち自身が、この地に思っている以上に高いポテンシャルがあることに気づき、目を向けた時こそ、唐津全体がもっともっと輝きを放つのでしょう。
唐津ならではの魅力を発信し続けるアシュリンさん。彼女が発信するShineは、私たちが身近すぎて感じなくなっていた唐津の魅力を浮かび上がらせ、唐津に新しい風を吹かせてくれるかもしれません。

彼女が発信するShineは、私たちが身近すぎて感じなくなっていた唐津の魅力を発見してくれるでしょう

休みの日は愛猫と散歩してのんびり過ごすのが好き

唐津に移住したKyokoさんの写真

コラムニスト:Kyoko

ピラティススタジオ ミューク代表
四国・湘南・東京・熊本など、各地で高校生から70代の女性を中心に、ピラティス・筋膜リリースをはじめ、身体の正しい使い方・セルフケアを指導。身体が軽いと、産後はもっと楽しくなる事を伝えたいと、赤ちゃん連れ可能なレッスンや産前産後ケアも対応している。
2016.8唐津に移住。現在は、移住先の築100年越の古民家で、無農薬無肥料でお野菜やハーブを育てながら、夫と4人の子どもたちと暮らしている。

 

ブログ:https://ameblo.jp/mjukpilates/

唐津移住者コラムをFacebookでいいね

【この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします】

facebookページでは最新の情報をお届けします。