唐津暮らし〜ここちよい生活のはじまり

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子どもの可能性を広げる
レッジョ・エミリア・アプローチ 「atelier de karatsu (アトリエ デ カラツ)」

子どもの可能性を広げるレッジョ・エミリア・アプローチ「atelier de karatsu (アトリエ デ カラツ)」

皆さん、レッジョ・エミリア・アプローチって知ってますか?今では日本だけでなく世界でも大変注目されている幼児教育法の一つで、北イタリアの小さな街で発祥し、子どもたちの意思や個性を最大限に尊重しながら、表現力やコミュニケーション能力、自ら考える力を養う教育アプローチです。 今回はこの教育アプローチを体現する「atelier de karatsu」を運営する伊藤寿賀子さんをご紹介。

想いを形に。構想から数か月「atelier de karatsu」運営

伊藤さんが「atelier de karatsu」を始めたきっかけは、子どもが産まれてどのように育てあげればよいのかという想いから、たくさんの育児書などを読むうちにこの教育法にたどり着いたことからという。準備期間中には東京にも視察に行くほどの熱心ぶり。この教室にかける想いなのだろう。 この教室のアドバイザーには「まちの保育園」の立ち上げに携わり、まちづくりにも精通する株式会社アソボットの近藤ナオさん。まちの保育園とは、レッジョ・エミリア・アプローチをベースにした保育園で、都内近郊数か所で開園している。「伊藤さんとは勉強会の時から一緒にやっている。相談を受けて実際にもう教室運営されている、まずその行動力がすごい。教室自体はスモールスタートして試行錯誤の状況だけど、軌道に乗りつつある。月に1回参加して伊藤さんや参加者とブラッシュアップしていきます。」と近藤さん。この教室の未来を感じさせるコメントをいただいた。

「自分で考えて行動する、そういう人になってもらいたい」

唐津のある保育園には子どもたちの個性を磨く施設となっている

アトリエと呼んでいる部屋には、たくさんのマテリアル(題材)に溢れていて、参加する子どもたちが自分の意思で創作活動を展開。この教室での目的を聞いてみると「これからの時代を生き抜いていくのは大変。失敗や成功事例を体験し、自分で考えて行動する、そういう人になってもらいたい。京セラ創業者稲盛さんが言う『自燃性』のイメージです。それから、親も子どもの意思や願望をアシストして一緒に教室を作り上げるんです。」と伊藤さん。「イタリアから方法論を輸入するだけでなく唐津独自に進化させて、もっと大人や地域が子どものために環境を整えてあげるようにしたい」とのこと。

この日「atelier de karatsu」に参加していたのは10組ほどの親子。子どもたちは、教室に準備されたマテリアルを手に想い想いに活動。親は遠くで見守るだけ。良いや悪いといったことも言わないのがルールのようだ。光と影に興味を持つ子。絵具を混ぜて色が変化するのに興味を持つ子。普段なら禁止されるようなことがここでは可能となる空間だ。好奇心に委ねて行動できるのは、出来そうで出来ないこと。このようなシーンが子どもたちを大きく育むのだろう。

唐津市のatelier de karatsuは子供に良いも悪いも言わないのがルール
唐津市のatelier de karatsuは子どもの感性を育てるように教育

将来は「子どもの大学」

唐津市のatelier de karatsuは子供の大学を将来的に考えている

最後に伊藤さんに目指す将来像を聞いてみた。「社会が多様になる中、子どもたちの将来の選択肢を増やすことが大事だと思っています。唐津だから選択肢が少ないと言われたくない。選択肢は、進学や就職がまず頭に浮かびますが、やはり子どもに色々なきっかけを与えることが重要で、それには、専門のファシリテーターやメンターも参加してもらい、極端だけど小中学生向けの『子どもの大学』ができればと思っています。そして、このような取り組みが、唐津愛につながり唐津にUターンしたり、唐津で起業したりというきっかけにもなって欲しい。」と伊藤さん。

このような取り組みによって未来の唐津が創られていくのだろう。
唐津市で新たに始まった教育アプローチ。これからの動きが非常に楽しみな「atelier de karatsu」レッジョ・エミリア・アプローチの紹介でした。

【atelier de karatsu】

住所:唐津市鏡4734-40 (伊藤けえらん新家)
開催日:不定
連絡先:メール にてご連絡ください。

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