唐津暮らし〜ここちよい生活のはじまり

唐津の暮らしvoice list

自然に囲まれ働く

江口 亮さん

「田舎で農業をしながら暮らしたい」そんな自然に囲まれたライフスタイルに憧れて、移住を考える人は多いです。

福岡出身の江口さんも、その憧れを唐津で実現している一人。

農業については全くの初心者からスタートした江口さんの、唐津での仕事と暮らしについてうかがいました。

Q. 移住前はどこでどのようなことをしていましたか?

福岡で生まれ育って、大学卒業後は役場に6年半勤めました。そのあと海外留学やバックパッカーをしていて。フィリピンのコーヒー農園で、農業ボランティアをしたことで自然の中で働く魅力を知り「いつか農業を仕事にしてみたい」と考えるようになりました。
帰国後、福岡のにぎやかな都心で働いている中で「自然の中で働きたい」と農業へ転職することにしました。

Q. 移住のきっかけはなんですか?また移住の決め手は?

唐津には何回か来たことがあって、「海も山もあり自然が多くていいな」と思っていました。

きっかけは唐津のハウスみかん農園「大場農園」に採用されたことです。転職活動の範囲は全国どこでも。農家として人を雇っている会社や小さい農家さんにも行きました。その中で、今の職場は雰囲気が良く、唐津という土地も好きだったので、今の職場に決め、移住したという感じですね。また福岡の地元へ帰るにも、車で1時間という距離もポイントでした。

Q. 移住するまでの流れを教えてください。移住するために準備したことはありますか

仕事が決まってからは、インターネットで部屋探しをしました。住む場所はすんなりと見つかりましたね。家賃は福岡に比べたら安いけど、想像していたよりは高いかな。庭付きの平家を借りていて、福岡にいた時からの友人とルームシェアをしています。

Q. 休日はどのように過ごしていますか?

唐津に住む海外の方向けに日本語ボランティアをやっているのと、趣味のランニングをしています。コースはその日によって変えていて、鏡山でトレイルランをしたり、松浦川沿いや厳木の方へ行ったり。唐津はランニングするにはすごくいい環境で、どこを走っていても気持ちがいいですね。

趣味のランニングを楽しむ江口さん(写真右から2人目)

Q. お気に入りのスポットは?

七山で星を見るのが好きですね。そこでぼーっとしているのが気持ちいい。それからランニングコースにしている松浦川沿いや虹の松原もいいですね。

Q. 唐津に来て驚いたことや、移住前後でギャップはありましたか?

意外と方言が聞き取れないことです。「隣の県なので大丈夫だろう」と思ってたら全然分からず、びっくりしましたね。例えば「きゃんして」と言われて「きゃんってなんだろう」とか。(笑)「それってどういう意味ですか?」と聞き返すことも結構ありましたね。

Q. 移住して困ったこと、不便だったことはありますか?

車がないと動けないことです。以前に住んでいたところでは、車がなくても十分に生活できたけど、今は難しいですね。

Q. 移住後に感じた唐津の魅力は?

自然を感じられることです。よく星を眺めたり、海を見に行っています。

それから渋滞がないこと。夕方のすごく混むような時間も、唐津はストレスがなく動けるなって。

Q. お仕事について教えてください。

メインはハウスみかんの栽培で、時期は普通のみかんと真逆です。6~8月が収穫時期。それ以外の時期は他の柑橘類を生産しています。今の時期(取材時11月時点)はデコポン、不知火(しらぬい)の収穫が始まりますね。年間通して収穫できるよう育てています。

仕事は朝8時に出社して、みかんの木のお世話やビニールハウスの管理をします。植物の成長具合に合わせて必要な作業をするので、その日によって何をするかが変わります。ハウスを自分たちで建てたり、鉄骨が古くなったら取替える作業もあります。毎日違う仕事をやるので、パンクしそうになりながらやってます。(笑)

大場農園で栽培する不知火(しらぬい)

Q. 異業種からの転職で大変なことも多かったのでは?

はい。最初は説明されても分からないことが多かったですね。でも教えてもらいながら徐々に分かるようになってきました。

体力的にはきついこともあります。ハウスみかんの収穫は夏場がピークになるので、むし暑いハウスの中でみかんをちぎる作業をします。一つ20キロあるカゴを1日に200個くらい運ぶんですが、それを何日も続けてやるので、一度脱水症状のようになりました。もともとマラソンをやっていたので体力には自信があったんですが、それでも大変でしたね。

Q. 仕事の魅力を教えてください。

自然の中で気持ちよく働けることや、植物の成長過程を見られることですね。それと体を動かすのが好きなので、仕事でそれができるのも魅力です。

それから職場の雰囲気が良いですね。自分以外はみんな唐津の人ですが、変に気を遣う必要もなく、フランクに接してくれます。

収穫作業の休憩時間

Q. 唐津でのボランティア活動について教えてください。

「からつ日本語教室」というボランティアに講師として参加しています。毎週日曜日に、唐津に住む外国人の方に対して日本語を教えています。担当制になっていて、自分が担当している生徒さんは、日常会話を練習したいというベトナム人の3人です。授業にはゲームを取り入れたり、みんなで唐津くんちなどのイベントに参加することもあります。

ボランティアを始めるきっかけは、自分が海外に行った時に、現地の人によくしてもらったのが嬉しかったからです。帰国後に自分も何かできることをしたくて。唐津市役所へ住民票を移しに行ったついでに、国際交流・地域づくり課の方へ「海外の方のボランティアをしたい」と伝えたところ、このボランティアを紹介してもらいました。

からつ日本語教室の生徒さんと(写真右)

Q. 今後取り組みたいこと、目標を教えてください。

仕事では、知識と経験がまだ足りないので、今やっていることを極めて、美味しいみかんを作れるようになりたいです!

私生活では、せっかく海がある唐津にいるので、釣りを始めてみたいと思っています。

今の農業の仕事が暗くなってしまうと作業ができないので、遅くても17時半には終わるんです。自分の時間がしっかり取れるので、興味のあるコーヒーやアロマについても勉強したいと思っています。

Q. 移住を検討されている方へメッセージ·アドバイスをお願いします。

唐津は、自然が多くて、のんびりとストレスなく暮らせるのが魅力です!

それから今後農業を仕事にしたいと思っている人は、体力をつけておいたほうがいいですよ。

コラムニスト:岡部寛子

 唐津で生まれ育ち進学を機に東京へ。2017年にUターンしてから「唐津ってこんなにいいところがたくさんあるんだ!」と再発見。唐津の人がもっと唐津を楽しく過ごせる何かをしたいと思い立つ。

まずは自分にできる小さいことから取り組もうと朝読書会の開催やレンタルスペースの運営等を行っている。湊町にあるドームハウス唐津の管理人。健康オタクで趣味は唐津の健康・美容スポット巡り。

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