唐津暮らし〜ここちよい生活のはじまり

唐津の暮らしvoice list

あなたの中で止まっていた唐津が動き出す

佐々木 優實(ささき ゆみ)さん

優實さんは大学進学時に唐津を出て、2019年に唐津に戻ってきた世間でいうUターン者。

現在はスラッシュワーカーという複数の仕事を同時に行う働き方をされている。

(*スラッシュワーカーは2010年ごろアメリカで生まれた言葉で複数の仕事をスラッシュで表現することから、スラッシュワーカーと呼ばれるようになったそうです。)

 

優實さんの場合、動画編集者/Instagram運営/HP制作/保育士/ヨットインストラクター/カメラマン

日々することが変わるわけだが、どれも同じくらいの力を注がれているのだから、驚かされる。

今回は優實さんのように進学や就職で一度唐津を出た人にとって、唐津に帰ってくる前と帰ってきてからの唐津への感じ方がどのように違うのか、Uターンを経験した優實さんという人物を通して感じてほしい。

 

優實さんは進学、就職を唐津外でしており、『唐津に戻る』という選択肢はひとまずなかった。色々事情が重なり『唐津』に戻ることになるのだが、1度唐津の外に出ていることで今まで思っていた『唐津』と帰ってきてからの『唐津』では見えるものが変わった。唐津に戻るときに再就職を決めていたわけではなかった優實さんは戻ってすぐの半年は海外を回り、その後唐津へ移住した方が運営されるカフェで勤め始める。コロナ大流行でカフェでの仕事がなくなり、一度『無職』になるわけだが、そこから「やってみなよ」ということで叔父が経営する会社のInstagramを運営し始めたり、再度保育士として働き始めたり、他にもヨットハーバーと仕事がどんどん広がっていく。

 

優實さんは「唐津に素質を見出してもらった」と語る。

帰っても何も、誰もいないと思っていたがそれは違った。

『○○ができるからやって』ではなく、『やってみなよ』という懐の広さが唐津にはあった。

『困っているなら仕事回すけん!』という唐津を盛り上げようとする友人や友人からつながる人達が多くいた。

これらは唐津に戻ってきたことで見えるようになったという。

偶然なのか必然なのか様々な企業に「年齢も環境も関係なく、一人の人として仕事をさせてもらえる」ことで素直に自分の好きを表現できるようになっていった優實さん。

現在関わりをもっている企業の魅力を活き活きと語る優實さんの姿からもそれぞれの企業への想いの強さを感じた。

優實さんの話の中で唐津には「技術」があり、「職人さんの想い」があり、「地域の職人さんを大事にする会社」があることを知った。

優實さんも様々な会社の想いを聞くことで、唐津の会社への見方も変わったという。

優實さんの運営するHPInstagramからも、こんなに素敵な会社が唐津にあったのか!と驚ろかされる。

優實さんがInstagramを運営する企業の作業風景

他にも、スラッシュワークの1つとして前職で力をそそいでいた保育士として唐津の幼稚園で働く優實さん。

保育士としては朝の早い時間や夕方のシフトを引き受けることが多く、1日の中で幼稚園、ヨットハーバー、企業と回ることもあるというのだから、

優實さんのパワフルさがわかると思う。

子どもを引率する優實さん

ヨットのインストラクターは高校時代の部活で関わっていたヨットハーバーで行っている。

ヨットは高校から大学、社会人になってからも続け、全日本大会や国体などで賞を受賞する実力の持ち主。福岡でお世話になっていた人からの紹介で今の唐津のヨットハーバーでの仕事につながっているらしい。インストラクターとして唐津の小学校のヨット体験の指導等を行う他、ヨットハーバーのInstagramHPも担当。自分が好きと思うものを発信したいという思いが素敵だ。

ヨットにのる優實さん

話の端々からUターンしてきた優實さんには唐津が以前よりも魅力的に映っているのだと感じることができる。

一度唐津を出た人だからこそ見える景色があることを優實さんから知った。

ずっと唐津にいると『木を見て森を見ず』になっていて、気が付けないでいることがある。早いうちに唐津の外に出たままだと、成長して変化している唐津や唐津をよくしようと動いている様々な想いをもった人がいることを知らずに『唐津』というものの時間が止まっている人も多いと思う。

その中で優實さんのように1度外に出て戻ってくる経験をしたからこそ「もっとこうすればいいのに」と唐津の中の「空いているスペースを埋める1つになりえる」可能性がある。

海外を旅する優實さん

「やりたいことがあるなら全部やればいいじゃん!」と語る優實さんは活き活きとしていて、優實さんが楽しんでいるからこそ、仕事が仕事を呼んできて数珠つなぎのように縁がつながっていっているのだと感じさせてもらった。

Uターンして唐津を見て、唐津の魅力ある企業を知り、唐津の良さをもっと伝えていきたいという優實さんの笑顔に唐津のポテンシャルを感じずにはいられない。

これからは優實さんの様に、Uターンして唐津への見方が変わったという人がもっと増えてほしいし、唐津を好きな人が唐津で働くことができるようになっていってほしいと思う。

唐津は日々成長していっています。

あなたが唐津の外で身に着けた力や視点を唐津で活かしてみませんか?

コラムニスト:あず

生まれも育ちも唐津市。『ただ住む場所』だった唐津。子育てを機に、仕事以外で出会う人が増え、『こんなに面白い人や場所』があふれる場所であったことに気が付く。この『魅力』を発掘し発信するべくコラムニストに挑戦。知るたびに唐津を好きになっていく。また、自分自身も地域を盛り上げる人になりたいという思いが膨らんできて、自分にできることを模索している。現在かわいい2人の子どもたちの育児も絶賛満喫中。

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