唐津暮らし〜ここちよい生活のはじまり

移住者の声voice

地域の人と繋がりたい

異世代交流スペースComodo(コモド)

代表 福浦恵理子さん

 

「わ~か~ちゃ~ん!」

聴き覚えのある元気で暖かい声。その声の主は、今回のインタビュアー福浦恵理子さんです。驚くほど遠くからでも見かけたら声をかけてくれます。

 

福浦さんは、生まれも育ちも唐津。小学6年生の修学旅行でバスガイドに憧れ、夢を実現しバスガイドとなり、寿退社までの7年間、まずは自分が「心から楽しむ」をモットーに明るく元気なガイドとして活躍されました。現在は、バスガイドで磨き上げてきた話術を活かして、名護屋城のガイドとして勤務する傍ら、地元「FMからつ」のパーソナリティー、地域のお祭りの司会など持ち前の元気と暖かみがある声でひっぱりだこです。

名護屋城でガイドをしている福浦さん

名護屋城は豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に築かれたお城で、その周りには130以上もの全国の大名が陣屋を構え、20万人を超える人々が集り、一時期は政治の中心ともなったと言われる場所です。

 

ここの観光ガイドになりませんかと声をかけられたのが10年前。歴史は好きではなかったけれど、人前で話すガイドができるならと即決。ガイドをするために名護屋城について勉強すればするほど、名護屋城の魅力に取りつかれ、名護屋城を盛り上げたいその一心で、思いついたアイデアをすぐ実行されています。

 

ガイドのための手作りフリップ、手作りの歴代武将の兜を被ってのガイド、最近地元の新聞にもとりあげられた「きもかわいい戦国武将缶バッジ」の販売など数知れず。今はYouTubeを始めて、ユーチューバーを目指す勢いです。

福浦さんが描いた何とも言えぬ味がある「きもかわいい戦国武将缶バッジ」

その勢いは個人の活動にもおよびます。

2014年から自宅の一室を開放して、世代を超えた様々な方が同じ空間で過ごせる「異世代交流スペースComodo(コモド)」を立ち上げられました。

 

そこの扉を開けると、ソファーにゴロンと横になった福浦さんが「いらっしゃ~い」と、元気に迎え入れてくれます。ここは、家庭でもなく、学校でもない「第3の居場所」、誰にとっても快適な居場所になれるようにと願いを込めてComodoイタリア語で「快適」と名づけられました。

 

ひと昔前には、よくみかけていた公園で子どもたちが自由に遊び、その側で大人は井戸端会議をしながら子どもたちを見守っている感覚になれる空間です。

Comodoでの福浦さんの定位置

福浦さんにComodoをはじめるきっかけを伺いました。

2012年、郊外から唐津の街中に引っ越してこられたとき、全国各地では災害が起き、地域で協力して助け合う「共助」という言葉が叫ばれていました。しかし、周りは誰も知らない人たちばかりで「私を知っている人はいるのかな、私は周りの人を誰も知らない」という不安が襲いました。そして、福浦さんが子どものころは、まだ近所付き合いがあり、そこには「地域のおせっかいおじちゃんやおばちゃん」がいて、子どもも高齢者も安心して暮らせる環境でした。しかし、そのおせっかいおじちゃんやおばちゃんもいないという危機感から地域活動への想いが強くなっていきComodoが誕生したのです。

「だから、私はここで地域のみんなのおせっかいおばちゃんを目指す。」と語ってくれました。

201512月からは月に1回「子どもと大人のごちゃ混ぜComodo食堂」を開催されています。子どもがひとりでも入れる食堂です。子どもも大人もごちゃ混ぜになって、一緒に同じものを食べます。親戚の集まりのような中で団らんの温かさを感じながら過ごすことができ、地域の人々をつなぐ場にもなっています。

 

さらに202011月からは、大人の学ぶ場「大人のしゃべり場・学び場」も始められました。おしゃべりを通して寛ぎや子育て相談ができ、地域の大人のコミュニティも生まれています。

「ここに来た子どもや大人のSOSをどれだけキャッチできるかはわからないけど、『大丈夫だよ。』と寄り添える大人になりたい。」と話されました。

子どもと大人のごちゃ混ぜComodo食堂の様子

こんなに勢力的に頑張っていらっしゃる福浦さんのその「原動力」がどこからみなぎってくるのか聞いてみました。

「好きだから、やりたくなっちゃう。」「好きには、理屈はない」という返事。自分が感じる「好き」を素直に受け取り、それをとりあえずやってみる。

つい考え込んでしまう私には、考えられないスピード感と行動力です。

しかし、できない時は、やらない。無理はしない。身の丈にあったことしかやらないと心がけていらっしゃいます。そのためComodoの開設日時が変わることは当たり前。

利用者が誰も来ない日もあるそうです。そんな日はこの活動をやっている意味があるのかなと悩むこともあるそうですが、とある女の子に「私が子どものころにこんな場所があればよかったなぁ」と話しかけられたことがあったそうです。

 

「人が来なくても、開け続けることで何かあった時にComodoの福浦さんにまず相談してみよう!と思ってもらえる存在になりたい。」と福浦さん。

本当に求めているのは、このような場所を誰もが必要としない社会の実現です。

「そのためにもまずは、子どもたちに寄り添い、地域の人たちに寄り添いながら、私の幼少期には必ずいたおせっかい好きのおばちゃん活動をのんびりやっていきます。

とにかく、私は、誰からも『ふくちゃ~ん』と呼んでもらえる日を目指している。」と、力強く素敵な笑顔でインタビューが締めくくられました。

 

やはり人は、人との繋がりや居心地のいい居場所を求めているものです。

何を隠そう、私もComodoに足しげく通う一人です。ちょっと落ち込んだときなどに、福浦さんの元気パワーをもらいに通っています。

お手製の唐津愛にあふれるポロシャツ。いつもの弾ける笑顔とともに

【Information】

異世代交流スペースComodo

・毎週水曜日1430分~1800

・料金:無料

・公式Facebook https://www.facebook.com/comodo.0707

変更になることもあるので、異世代交流スペースComodoの公式Facebookなどで確認をお願いします。

コラムニスト:藤田和歌子

 自然豊かな唐津の野山で遊びながらのびのびと育つ。「自然が大好き」というご縁で2006年にNPO法人唐津環境防災推進機構KANNE(かんね)に入社。人と自然の共生を目指して、唐津の宝である虹の松原の再生・保全活動を地域の皆さまと一緒に続けている。「虹の松原が好き」「自然が好き」という仲間が増えることを願って日々、奮闘中。

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