唐津暮らし〜ここちよい生活のはじまり

移住者の声voice

唐津の海で一緒に遊ぼう!

海遊キッズクラブ 事務局

小宮隆寛(たかひろ)さん

唐津は玄界灘に面し、古くから大陸との交流も盛んで歴史も深く、さらには海・山・川などの豊かな自然環境があります。

かつて子どもたちは元気よく友達と外で遊んでいましたが、今の子どもたちは、室内でゲームをして遊ぶことや習い事が増え、外で遊ぶ機会が減ってきています。また、海や川は危ないところだと言われ、外での遊び方を知らない子どもたちが増えてきています。これは、都会に限ったことではありません。

 

このような状況の危機感から、次世代を担ってくれる子どもたちに海で遊び、海を好きになってほしい。

海の豊かさ、大切さを知ってほしいとの想いから、2004 年に「海遊キッズクラブ」が立ち上がりました。

 

今回は、この「海遊キッズクラブ」の事務局をされている小宮隆寛さんにインタビューを行いました。

 

「海遊キッズクラブ」は、唐津の海をこよなく愛する方がサポーターとなり、唐津の海や浜で遊びながら里浜が好きな唐津市内の小学生を対象に5月末から10月の毎週土曜日午後に開催されています。市内の小学1年生から6年生までの約50名が参加をしています。

西の浜をメインフィールドに海水浴をはじめ、キャンプ、無人島「鳥島」探検、ヨット教室、魚釣りなど仲間と一緒に遊びます。さらに、遊びの中で海の危険を知り、どうやって身を守るか、危ない場面に遭遇したらどう対応するのかを学びます。

海遊キッズクラブにはルールがあります。
1 下級生は上級生の言うことを聞く。(上級生は下級生の手本と成れ。)

2 上級生は下級生の面倒を見る。

3 自分がされて嫌なことは、他人に言ったり、したりしない。

上級生は下級生のお世話や思いやるリーダーシップを、下級生は異学年との活動から協力する社会性を身につけていきます。このほかはすべて子どもたちの自主性にゆだねられています。

無人島「鳥島」には船で渡ります。対岸に見えるのがメインフィールドの「西の浜」

小宮さんに、自慢の活動をピックアップして紹介をしていただきました。

 

〇無人島「鳥島」探検

鳥島は西の浜から船で 10 分、唐津湾に浮かぶ小さな無人島です。昭和30年頃までは、料亭があり、夏場は大変、賑わっていたそうです。

海遊キッズクラブでは、この島に渡り、ツリーハウスつくったり、森の中で遊んだり、海水浴や磯遊びをしたり、自分たちの考えた活動に挑戦しながら自由きままに過ごしています。

ツリーハウス。子どもたちも木材の運搬を頑張りました。

また、春と秋に開催される「弁財天まつり」にも参加をして、海での活動の安全を祈願します。その後は、感謝の意味も込めて浜に打ち上げられたごみ拾いも行います。

◯ 大島遠足

年度始めは、新しく入った仲間も多くいるので、顔合わせの意味でクラブの仲間やサポーターとの交流を 深めるために大島遠足を行います。大島は、唐津湾に面した標高 180mの小高い山です。

展望台からはこれからお世話になる自分たちの海と「唐津のまち」を眺めることができます。

大島東側展望台。一番手前の島が無人島「鳥島」

◯ ヨット教室

唐津の海は気候や地形に恵まれ、一年を通してヨットなどのマリンスポーツを楽しむことができます。

ヨット体験が初めての子どもでも、レクチャーを受けた後に、海にこぎ出します。おぼつかない操作ながらも海風をうまく捕らえています。

油断すると転覆することもあり、それを武勇伝のように話してくれる子どももいます。

しっかりとレクチャーを受けたら、2 人組で海にこぎ出します

◯ キャンプ

キャンプは、夏休みの猛暑の中、西の浜で行われます。テントはもちろん自分たちで設営します。手軽に設営ができるワンタッチ式のテントではないので、仲間との協力が必要です。テントの準備が終わると、海で泳いだり、砂山をつくったり、スイカ割り、夜には花火とひたすら海で遊びまくります。

キャンプ 2 日目。朝日を浴びながらのラジオ体操ではじまります

このように、魅力的な活動が数多く用意されています。

一日の活動が終わると、みんな遊び疲れてクタクタの様子ですが、もうすでに次の土曜日が待ち遠しいらしく、

「来週の活動は何!?」とたずねて楽しそうに帰っていくそうです。

活動には保護者の参加も多く、子どもたちを見守りながら、心地よい潮風と波の音に包まれたコミュニテケーションの場にもなっているそうです。

こんなに海の魅力に包まれたなら参加した子どもたちや保護者の方々は、唐津の海が好きにならざるを得ないでしょう。

浜で活動を見守るたくさんの保護者の方

サポーターの役割についておたずねしました。 「子どもたちの活動を見守るというか、一緒に遊ぶ感覚です。活動はほとんど子どもたちの自主性に任せ、サポーターは、ここぞ、というときに口を出す程度です。昔、近所にいた、カミナリおじちゃん、おばちゃん的な役割です。」

その他には、子どもたちが安全に活動できるように、鳥島の草刈りや桟橋の修復なども行っているそうです。

浮き桟橋から豪快に海に飛び込む海遊キッズクラブの子どもとサポーター

最後に今後の展望をお伺いしました。
「海遊キッズクラブは、発足して 17 年が経ち、海が大好きな子どもたちがたくさん育っていきました。唐津の里浜の魅力を伝えていくという想いは、変わらず引き継いでいきたいと思います。だから、これまでの活動を変えようとは思っていません。まだまだ続けていきます。嬉しいことに、キッズとして参加をしていた子どもたちがサポーターとして戻ってきてくれています。これからも、海の魅力を知ってもらう場、子どもたちの居場所としてあり続けたい。」

 

「実は、私自身もこの活動で、海側から唐津のまちを見ると「いいまちだな」とつくづく思ったことがあります 。子どもたちの成長を願いながらも、

自分も海に対する価値感が変わり、成長を実感しています。」とおっしゃいました。

 

 

ここには、多様で豊かな「海と人とのつながり」がありました。

このような自然環境がいたるところにある唐津は贅沢なところだなとあらためて感じました。

唐津のまちが元気であり続けるためにも、

身近にある素晴らしい自然の中で遊ぶ子どもたちがもっと

「海が大好き」「自然が大好き」という人がもっと増えてほしいと思いました。

【Information】

海遊キッズクラブ 事務局

TEL: 080-5252-2408
Mail :kaiyukids2004@gmail.com

コラムニスト:藤田和歌子

自然豊かな唐津の野山で遊びながらのびのびと育つ。「自然が大好き」というご縁で 2006 年にNPO 法人唐津環境 防災推進機構 KANNE(かんね)に入社。人と自然の共生を目指して、唐津の宝である虹の松原の再生・保全活動を地域の皆さまと一緒に続けている。「虹の松原が好き」「自然が好き」という仲間が増えることを願って日々、奮闘中。

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