唐津暮らし〜ここちよい生活のはじまり

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ふと立ち寄った時に、唐津の素晴らしさを実感!!
そして私達は唐津への移住を決めました

ふと立ち寄った時に、唐津の素晴らしさを実感!!そして私達は唐津への移住を決めました

山あいの扇状地帯に広がる水田。川沿いの両側に広がる水田から脇にそれ、鏡山の麓に近づいていくと、民家が密集し奥に行くにつれ、次第に細くなる里道。そんな田舎の風景に溶け込んで「あるところ」がひっそりと佇んでいる。 「あるところ」は、本格和食を提供する料理屋。平河さんは東京で料理の腕を磨いたあと、故郷福岡に帰り、独立の機会を探していた。和食と自分のスキルから、店を出すなら都会ではなく「古民家」のようなイメージと考えていたという。福岡都市圏を中心に「古民家」を探していたが、イメージとマッチする建物には、なかなか出会えなかった。偶然「古民家」探しに唐津まで足を運んだときに、唐津の素晴らしさを実感。自分のイメージとマッチしたとのこと。「唐津は、新鮮な農産物、水産物が手に入ることはもちろん、虹の松原は壮大な景観だし歴史や文化がほどよく残っていて、唐津に決めました」と平河さん。

人とのつながりが大きかった

そして約2年前、母屋、納屋、離れがある築130年ほどの古民家を購入後、唐津に移住。その後母屋の改修にとりかかり、電気や水回り、床の張り替えなど専門的な技術が必要なところ以外は、自分の手で改修。土壁はいったん壊してから、竹を組み直し塗り直したという。「一見朽ちてそうな家に見えたが、家の根幹をなすところは、まだまだ充分にしっかりしていたから、どうにかなると思いました」改修されたのは母屋だけではない。里道から「あるところ」への入り口には、石畳が敷かれ、竹垣が平行して並んでいて、和を感じさせる造りになっている。平河さんは大学在学時に伝統工芸を学んでおり、その技術がいたるところで見られた。こうやって1年かけて母屋を修復後、「あるところ」を開店し、今に至っている。

唐津市では田舎の風景に溶け込んで「あるところ」がひっそりと佇んでいる

母屋の改修や開店して思ったことは、人とのつながりが大事で、人とのつながりがないと改修も開店もうまくできなかっただろうと平河さん。ご近所さんが家の改修作業に気をかけてくれたり、子どもにも気さくに声をかけてくれる。
時には野菜のお裾分けもある。どこからか改修の話を聞き、アドバイスなどくれる人もいた。人と人とがつながっていくのを身にしみて実感したという。

「あるところ」は、昔ばなしでよくあるフレーズ「むかし、むかし、あるところに…」が由来だそうで、昔ばなしにでてくる、素材だけで美味しさを感じられるような料理を提供したいとの想いから店名が決められた。 「食材は唐津のものに拘っている。地元のものを美味しく食べる。これが本来の姿だと個人的に思っている。素材がいいので、あまり手をかけ過ぎずシンプルに料るのが自分のスタイル。それに、唐津焼は自分の料理が映えるし、相性もいいのではと思う」 実際に今年の「やきもん祭り」では、唐津焼作家とコラボをして料理を提供したとのこと。やきもん祭りを機に新たな人との交流も増えているようだ。

食材は唐津のものに拘る平河さん
唐津の「あるところ」は納屋を改修し、新しい息吹を感じさせる

納屋を改修し、新しい息吹を

唐津のある古民家では笑顔があふれる家族の風景があった

店の切り盛りや人との関わりもさることながら、その前に、ここには幸せな家族の風景があった。お子さんを抱くと、3人からは自然と満面の笑顔があふれ、思わずこちらも笑みがこぼれてしまう。この日、平河さんの料理を食することはかなわなかったが、空間からも和を提供する意気込みや素材へのこだわり、そして、この家族の風景から美味しさが伝わってきそうである。「いずれ、離れ(自宅)と納屋を改修したい。特に納屋は、空間としても面白いと思うし、人が集まれるようなものにしていきたいし、それは料理とは別のものでもいい」平河さんが手を加えた納屋から、新しい息吹が吹き込まれるのを楽しみに待っていたい。

【平河さん夫妻のお店「あるところ」】

住所:〒847-0022 唐津市鏡732
電話:0955-58-8898
営業時間:平日11時~17時 / 土日祝11時~15時 / 17時~22時
定休日:不定休
ホームページ:http://arutokoro.com

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