今回の事業では５名の高校生がこの企業を探求・訪問しました。唐津に住む彼らにとって、テレビという日常のインフラを支える本企業は認知度も高く、また非常に興味深い企業だった様です。企業訪問前の事前探求では、自身が見たことがある番組タイトルを出し合っていました。ただ、それらの番組を誰がどのように作っているのか？どのように配信されているのか？また、どのような想いで仕事をしているのか？事前探求を進める中で、彼らの興味は次第にその点に集まっていきました。

迎えた企業訪問当日。いささか緊張気味ではありましたが、会社役員、番組制作技術者、それを支えるスタッフの皆様などへ、彼らはそれぞれの現場で思い思いの質問を行い、放送という仕事を支える想いに、そして社員の皆様が感じている地元唐津への想いに触れていきました。

そして、自身が感じた株式会社ぴ～ぷるの魅力を、彼ら自身の言葉で伝えるために作成した資料を使ってプレゼンを行う日を迎えました。高校生の彼らにとって、株式会社ぴ～ぷるは、どのように映ったのでしょうか？彼らはまず、株式会社ぴ～ぷるをこう表現しました。「地域に大きく貢献している企業であり、かつ地域のことを最もよく知る企業です」と。また、仕事として一番の魅力と感じたことは「地域と広く、かつ密接にかかわることができる点」であると続けます。

次に、日々番組制作に携わるスタッフに行った「唐津の魅力とは？」という質問の紹介が始まりました。唐津という地域全域で活動し、それらと密接にかかわる「番組制作」という日々の業務の中で感じる唐津の魅力を、スタッフは笑顔で語ってくれたそうです。

スタッフ曰く、唐津の魅力とは「近くの山海でとれる御飯がおいしいこと」「季節をはっきりと感じられ、その時々の素晴らしい風景の中で生活を送れること」「各地に様々な祭りが残っており、そのためか地元唐津のことが大好きで誇りに思っている人が実に多いこと」などなど。日々取材で唐津地域を駆け回って、四季折々の景色を撮り、いろんな人に出会いお話を聞いている彼らだからこその感想でした。そして答えてくれたスタッフはこの話題を実に楽しそうにお話をしていたそうで、大変印象深かったとのこと。

また、仕事の厳しさ、難しさという話題で印象的だったことは、番組を制作し地域の情報を発信する事業は時に時間との戦いにもなり、緊張感が走るときもありますが、そんな時はスタッフ同士が社内で声を掛け合い、励ましあい、横断的に業務を支えあうことで、その局面を乗り切っているというお話です。時にそういった厳しい状況もあるとのことですが、それがやりがいや達成感につながっているとのお話も、また印象的でした。

最後に「番組制作・地上波再放送事業・インターネット事業などを通して唐津のまちを唐津の人々に寄り添いながら支える企業であり、自分たちの仕事が地域を支えているのだという事を感じることができる企業、それが株式会社ぴ～ぷるです」と力強く発表を締めくくり、彼らの発表が終わりました。

誰だかわからない何かのためではなく、自分の周りの人々や地域のために働くことで、働く意義と、充実感、達成感をダイレクトに感じられる素晴らしい仕事という印象でした。この「地域の為に働く充実感」 を得られる仕事が唐津にあることをアピールすることでUターン者を増やせないか？という提言でした。

株式会社ぴ〜ぷる

株式会社ぴ～ぷるは、佐賀県唐津市にある地元企業で、業務内容はCATV事業、インターネット事業、番組制作、地上波再放送事業などを行う企業です。１９６４年東京オリンピックに向けて難視聴地域である唐津市に広く地上波放送を届けるために設立された「唐津市テレビ受信生活協同組合」を起源とする、地域密着型企業です。

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